Q. Youtube見てただけのはずなのに気が付いたら約4万円若い男に貢いでたってマ~~~~?????wwwwwwwwww
A.マ。(迫真)
~以下自分語長文オタク~
皆さんこんにちは、お久しぶりです。
初めましての人は初めまして。
自宅監禁オタク女代表、有兎あるかすです。
冒頭の挨拶、耳に覚えのある方も多いのではないでしょうか。
もしくはお口に覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。
何を隠そう私はかつて若かりし頃ニコニコ動画に傾倒し、様々な実況動画や歌ってみた動画、馬がポーションを作る動画などを楽しんでいた者です。
あの頃の自分を思い出すと喉奥がヒリつくような感覚と共に、居た堪れない程度の羞恥が襲い掛かってくるので詳細は省きますが、10代前半~15歳くらいまで、
私は様々な動画を視聴してはウケると踏んだコメントを赤大文字で残し、好きな歌い手の生放送があればコテハンをつけるような、そんな少女だったわけです。お腹痛くなってきた。
それから時代は移り変わり、平成から令和に、中学生だった私はくたびれリモートワーク社会人に成長しました。
リモートワーク中の自宅の中は無音。聞こえるのは時折ハムスターが起きて水を飲む音くらい。
こんな状況では集中できるものもできない、と作業用BGMを探して仕事用のノートPCでYoutubeを検索したあの日。
それがすべての始まりでした。
1.Vtuberとの出会い
そもそも私はVtuberに対しては、若干の苦手意識がありました。
というのも、今回の件より少し前に「あるかすさんの好きそうな男出てきたから見てみ」と言われ、とあるVtuberの雑談放送のアーカイブを拝見したのですが、そこで行われていたVtuberとリスナーのやり取りに、n年前の古傷が突然痛みを訴えたためです。
前述したとおり私はかつて熱心な歌い手厨( )だったわけですが、そこでのやり取り、というか自分がやっていたあれやそれがフラッシュバックし体調に支障をきたしたため、ノットフォーミーコンテンツと判断し、少し距離を置いていました。
それからしばらくが過ぎ、2020年。
流行り病の影響により自宅監禁を余儀なくされた我々オタクに立ちはだかる大きな壁、それは「時間」でした。
現在進行形で私はとある俳優さんの応援をしているのですが、今まで観劇やイベント参加、俳優オタク同士の交流などに使っていた時間がぽっかり空いて、残ったのはお金に姿を変えたチケット。
そして私の場合もっと深刻だったのは「思考のリソース余り」でした。
「先週の推しさんの舞台、あのシーンの演技がすごくよかったな」
「この推しさんの新曲、歌い方がすごく素敵だな」
「来月の推しさんの舞台楽しみだなぁ」
常に推しの存在を頭の片隅に置いて生きている私にとって、推しの演技の供給が途絶えるということは、水道が止まったにも等しい事態でした。
新規の供給が止まったということは、備蓄している今までの思い出を切り崩して生活していくしかありません。
その間にも嬉しいお知らせや雑談放送などはありましたが、推しの存在と演技を主食にしている身としては、
「最後に拝見した舞台、もう〇ヶ月も前なのかぁ」
この数字が大きくなっていく日々は、例えるならばまさに籠城戦でした。
そんな時です。
Youtubeのおすすめ欄にバーチャルユーチューバー、通称「Vtuber」の切り抜き動画が現れたのは。
※切り抜き動画…長時間に及ぶ実況や雑談のハイライト部分をファンがピックアップしまとめた動画の事。
2020年4月ともなれば、もはやVtuber業界は群雄割拠の戦国時代。
フォロワーにもハマっているオタクがそれなりに居たため、見たことはないけど有名どころは名前と顔くらいは知っている、くらいの状態でした。
まだ苦手意識を持っていることは確かだったのですが、食わず嫌いも良くないなぁと思い、たまたま見つけた動画を起点に色々な切り抜きを見て回り、Googleで「Vtuber ○○○(私の性癖に刺さって抜けない属性)」と検索してしまったオタクの行く末がこちらです。
オメーはおむすびか????????????????という転がりっぷりで草でございますね。
紆余曲折ありつつも無事にバーチャル空間にも推しを見つけた私ですが、この先予期せぬ事態に遭遇するとは、この時は思ってもみなかったのでした。
2.Vtuberへの課金と金銭感覚Breaker
※前提として、このオタクは金銭感覚のストッパーが諸事情によりややぶっ壊れています。
さて、さっそく推しを定めたオタクがやることと言えば、情報収集と初期投資ですね。
Youtubeでの配信を主に活動するVtuberですが、課金の方法は主に二種類存在します。
※ナチュラルに課金の話が始まりましたが、本来Youtubeのコンテンツは視聴する側は基本無料で楽しめるものです。無理のない範囲でお楽しみください。
①運営会社から公式販売されるグッズ、ボイスなど
②Youtubeの課金システムを通じての投資
まず①の「運営会社から公式販売されるグッズ、ボイスなど」
これは読んで字の通り公式から発売される商品の購入なのですが、その内容は缶バッジやTシャツ、マグカップやスマートフォンケースなどのキャラクターグッズのほか、
定められたシチュエーションに準じたボイスも発売されます。
Vtuberは配信者ではありますが、一般の配信者との大きな違いはやはりキャラクターとしてのビジュアルがある事ではないでしょうか。
これによってさまざまなグッズ展開が出来たり、ビジュアルが気になるという理由から新規のファン獲得ができるなどの強みがあると思います。
そして②、「Youtubeの課金システムを通じての投資」
これがこのブログの本題と言っても過言ではないかもしれません。というのも、タイトルになっている「4万円」という金額は、このYoutube上での課金額のみを計算した金額であるからです。
さらにYoutubeでの課金方法にも2種類あります。
①月額課金によるメンバーシップ加入
②SuperChatという投げ銭システム
①の「月額課金によるメンバーシップ加入」について。
このメンバーシップというのは、チャンネル登録のさらに上位の会員のようなものです。ニコニコ動画時代のチャンネル登録と言えば伝わるでしょうか。
メンバー限定配信では、本人の素の言動が聞けたり、表ではやらないゲームの練習風景なんかも見れたりします。
内容は人それぞれですが、限定というだけあってコメントの拾われる確率も上がります。
さらにブログみたいな機能もあるので、本人のことをもっと知りたい、応援したいと思ったら入って損はないと思います。
②「SuperChatという投げ銭システム」
……これねぇ、本当に凄いんですよ……。
推しに貢ぎたいという衝動はみんな少なからず持っているとは思うのですが、その具現化がまさにこのSuperChatです。(以下スパチャと呼称)
スーパーなチャットというだけあって、基本的にはコメントと変わりないのですが、決定的に違うのは、そのコメントに現金を上乗せすることが出来、その送った金額は配信者本人の懐に入る、という点です。
この割合がどれくらいなのかは正直不明なのですが、数百円~5万円の幅で金額が設定されており、大きい額を送ればその分本人の取り分も増える、という感じです。
また、スパチャはリアル課金システムということもあり、送ると大体の場合コメントの内容と送信者の名前を読み上げてもらえます。
「あっ〇〇さん、スパチャありがとうございます!」というような感じで。
スパチャをどのタイミングで送るかというのは本当に人それぞれです。
記念配信の時のお布施だったり、日々の雑談に数百円を連投したり、ゲームでいいプレイをした時の褒め代わりだったり。
私は元々スパチャを投げるまでのオタクになるつもりはなくて、「なんかの記念配信があったら無言で赤スパ(1万円以上のスパチャはチャット欄に赤く表示される)投げます」くらいの気持ちでいたのですが、推しの雑談をふと見に行った時でした。
推し「皆に楽しんでもらうためにやりたいこと、まだまだたくさんあるんだ」
オタク「なるほどね、ではこれは君の夢への先行投資です(決済)」
やっちまったなぁ!!!!!!!!!!
雑談配信で初手3kスパチャやっちまったなぁ!!!!!!!ガシャ一回分だしいいかと思っちゃったんですが、ここで問題なのは金額そのものではなく、雑談配信のようななんてことない配信でスパチャを投げてしまうと、課金癖がつくということです。
一回下がったハードルをもう一度上げることってめちゃくちゃ難しいんですが、この課金を後悔しているかと聞かれれば、それは一切ないです。
何故ならあの日のスパチャも、あの日私が推しを「応援したい」と感じた気持ちも、微々たるものですが推しの活動の支えの一部になっているからです。
そして迎えた推しの記念配信。
念願の無言赤スパを2回推しに投げた私は、立派なVtuberのオタクになっていたのでした。
3.Vtuberというコンテンツ
Vtuberはどういうコンテンツなのか、それはもう人それぞれの受け止め方があると思いますが、私はVtuberは「生き人間コンテンツ」だと思います。
ゲーム配信のプレイの上手さを観戦するも、雑談配信で声に癒されるも、歌配信で美声に酔いしれるのも、全て正しい楽しみ方です。
ですがそんな多様な楽しみ方が存在するVtuber界で私が選んだのは、推しの人間性を消費する事でした。
推しの好きなところは本当に多々あるのですが、周りの人との関係性や推し自身の考え方、話し方、これまでの活動のバックストーリー、他と比較して不憫な境遇、
でもそれに負けず自分を好きでいてくれる人たちのために頑張る姿、そういうものにどうしようもなく惹かれてしまった。
これはもうバーチャルだからどうこうではなく、一人の人間として、Vtuberとして生きる時間だけでも応援したい。
そういう気持ちで私は日々推しの配信を見ています。
ですが、この熱もいつまで続くかは分かりません。
というのも、前述したとおり私はとある俳優さんの応援をしている俳優オタクです。
今このご時世なので、舞台やイベントはことごとく延期延期中止の日々ですが、9月には推しさんの主演舞台も予定されています。
俳優の追っかけとVtuberの追っかけ、時間的にも金銭的にも両立していくのは難しいと重々承知しています。
だからこそ、コメントも会員登録もスパチャもせず、ただの動画コンテンツとして消費する選択肢もありました。
それでもなお、「推したい」と思ったその時の感情を持たせてくれたことに対して、私は推しに感謝を返す必要があると感じたのです。
延期延期中止の退屈な日々の中、数ヶ月ぶりに心臓が跳ねるほど誰かの言動に喜び、楽しめたこと。
それは私が躊躇なくスパチャを投げるには、あまりにも事足りる理由でした。
いつまでこの日々が続くかははっきり言って分かりません。
ある日ぱったりと私がYoutubeを見なくなる日も近いかもしれない。
その日が例え明日だとしても、1年後だとしても、彼の応援が出来たことを私はきっと後悔しないと思います。
そして同じくVtuberにズブズブのオタクみんなへ。
我々が消費しているのはキャラクターの存在ではなく、彼らの努力だったり時間だったり技術だったりすることを忘れずに、自分が後悔しない範囲の金額と方法で応援していこうな。
長くなりましたが、このあたりで締めようと思います。
このブログ史上最も中身のない記事でしたが、ここまでご清聴いただきありがとうございました。
Vtuberのオタクとしての私が生きている証をここに残せてよかったです。
私が捧げた4万円が、どこかにいるあなたの力添えになりますように。